
朝、子どもを目の端で見守りながら家事をしていました。
いつも布巾を干している場所があり、我が子は興味津々で手を伸ばして遊んでいます。
すると突然、「カラン」と金属が落ちる音が。
見ると、布巾を留めていた金属クリップが床に落ちていました。
「手が届くようになったんだな。これはもう、この場所には干せないな」
そう思い、すぐにクリップを拾いました。
ところが、少しして妻が片付けようとした時、クリップに使われていた丸い金属部品が1つなくなっていることに気付きました。
一気に血の気が引きました。
周囲を探しても見つからず、机の下も確認しましたがありません。
「まさか、誤飲した……?」
慌てて我が子の様子を確認しましたが、普段と変わった様子はありません。
クリップが落ちた瞬間にすぐ拾っていたので、握って飲み込む時間はなかったと思いました。それでも、部品が見つからない限り、誤飲の可能性は否定できません。
夫婦で必死に探し続けること約10分。
ようやくプレイマットの下まで跳ね飛んでいた部品を見つけることができました。
本当に安心しました。
今回改めて思ったのは、「誤飲する物を置かない」だけでは十分ではないということです。
まさか、全体重を使って物を壊し、小さな部品が外れるなんて想像していませんでした。
子どもは、本当に親の想像を超えてきます。
今回の出来事をきっかけに、妻とも「もっと環境を見直そう」と話し合いました。
人はどれだけ気を付けていても、ヒューマンエラーをゼロにはできません。
だからこそ大切なのは、ミスをしないことではなく、ミスをしても事故につながらない環境を作ること。
今回のように事故につながらなかったのは本当に幸運でした。
この経験を無駄にしないためにも、私たちは「7〜8か月という今の時期には、他にどんな危険が潜んでいるのだろう?」と改めて調べてみることにしました。
すると、驚いたことに、この時期は誤飲だけでなく、転落ややけど、溺水、指はさみ、家具の転倒など、家庭内で起こりやすい事故が一気に増える時期だということが分かりました。
その理由はとてもシンプルです。
赤ちゃんは昨日までできなかったことが、今日は突然できるようになるからです。
ハイハイで思わぬ場所まで移動したり、おすわりが安定して両手が自由になったり、指先で小さな物をつまめるようになったり。
親からすると「まだそこまではできないだろう」と思っていることを、子どもはあっさりと超えてきます。
実際、今回も私たちは「飲み込める物は置いていない」と思っていました。
しかし、子どもはクリップを壊し、「飲み込める物」を自分で作り出してしまいました。
これは正直、想像もしていませんでした。
だからこそ、事故を防ぐためには「危険な物を片付ける」だけでは足りず、「もし壊れたらどうなるか」「もし引っ張ったらどうなるか」と、一歩先まで想像して環境を整えることが大切なのだと感じています。
もちろん、人はどれだけ注意していてもミスをします。
育児中ならなおさらです。
寝不足の日もあれば、家事に追われる日もあります。
だから私は、「ミスをしないこと」を目指すのではなく、「ミスをしても事故につながらない環境」を作ることが、本当の事故予防なのではないかと思うようになりました。
今回の経験をきっかけに、わが家でも家の中をもう一度見直し、「ここは本当に安全だろうか?」という視点で一つひとつ確認していこうと思っています。
そして次回の記事では、消費者庁や厚生労働省、日本小児科学会などの公的機関・専門機関の情報や研究結果を参考にしながら、7〜8か月の赤ちゃんに本当に気を付けたいことを、新米パパ・ママにも分かりやすくまとめたいと思います。
「うちは大丈夫」と思っていた私たちだからこそ伝えられることがあると思っています。
今回の経験が、皆さんのお子さんの事故を一つでも防ぐきっかけになれば、とてもうれしいです。