
最近の我が家のミルクタイムは、なかなかの戦場になっています。
少し前までは、ミルクを飲ませる時間は親子の穏やかなふれあいの時間でした。
哺乳瓶を口にくわえながら、手をふわふわと宙に浮かせたり、私の指や手をぎゅっと握ってくれたり。小さな手で握られるたびに、「ああ、かわいいなあ」と思いながらミルクを飲ませていました。
しかし最近は様子が変わってきました。
成長とともに手の動きがどんどん活発になり、ミルクを飲んでいる最中に哺乳瓶をベシッ!と叩いてくるようになったのです。
しかも狙うのは親の手ではありません。
哺乳瓶そのものです。
飲みながら突然手を伸ばし、勢いよく哺乳瓶を叩いてきます。
すると哺乳瓶が大きく揺れたり、口から外れたりします。
こちらは落とさないように必死です。
以前は「手を握ってくれてかわいいなあ」と思っていたのに、今では「次の一撃はどこから来るんだろう」と警戒しながらミルクを飲ませています。
育児の変化というのは本当に突然やってくるものですね。
特に不思議なのは、お腹が空いているはずなのに叩いてくることです。
ミルクをゴクゴク飲む。
数秒後。
ベシッ!
哺乳瓶がずれる。
もう一度口に戻す。
また飲む。
ベシッ!
再びずれる。
そして飲めなくなって少し不満そうな顔をする。
思わず、
「いやいや、自分で叩いたんじゃないか!」
とツッコミたくなります。
もちろん本人にはそんな自覚はありません。
ただ、目の前にあるものが気になって仕方ないのでしょう。
触ってみたい。
動かしてみたい。
叩いたらどうなるのか試してみたい。
そんな好奇心でいっぱいなのかもしれません。
最近はあまりにも何度も叩いてくるので、こちらも少しずつ対策を身につけてきました。
「あ、今手が動いた!」
と思った瞬間に少し哺乳瓶をずらしたり、角度を変えたり。
まるでスポーツ選手のような反射神経が求められています。
しかし、うまく避けても安心はできません。
数秒後にはまた攻撃が飛んできます。
ベシッ!
避ける。
ベシッ!
避ける。
まるでエンドレスです。
もしかすると本人の中では楽しい遊びになっているのでしょうか。
叩く。
親が反応する。
哺乳瓶が動く。
また叩く。
そんな流れが面白いのかもしれません。
赤ちゃんにとっては新しい発見の連続です。
自分が手を動かした結果、目の前のものが動く。
その因果関係を学んでいる最中なのかもしれません。
そう考えると、とても大切な成長の過程なのでしょう。
とはいえ、親としてはもう少しおとなしく飲んでくれると助かるなあと思ってしまいます。
特に眠いときや仕事終わりの疲れているときは、
「今日は平和に飲んでくれないかな」
と少し期待してしまいます。
しかし、その期待はだいたい裏切られます。
元気いっぱいの小さな手が今日も哺乳瓶を狙っています。
それでも、こうした姿を見ていると成長を感じます。
以前は自分の手を思うように動かすこともできなかった我が子。
それが今では目の前のものを認識し、狙って手を伸ばし、叩くことができるようになりました。
親としては被害を受けている側ですが、それだけ成長しているということでもあります。
きっと数か月後にはまた違う悩みが出てくるのでしょう。
ずりばいを始めたり、ハイハイを始めたり、つかまり立ちを始めたり。
そのたびに「前の方が楽だったなあ」と思うのかもしれません。
でも、その時になれば今のこのミルクタイムも懐かしく感じるのでしょう。
「あの頃は哺乳瓶を叩き落とそうとして大変だったなあ」
と笑いながら話せる日が来る気がします。
だからこそ、この大変な時間も含めて今だけの思い出として楽しんでいきたいと思います。
もちろん、できれば明日からは少しだけおとなしくミルクを飲んでくれると嬉しいのですが。
そんなことを思いながら、今日も私は哺乳瓶をしっかり握りしめて、我が子とのミルクタイムに挑むのでした。