
今日は我が子の初節句。
朝からなんだか少し特別な空気が流れていました。
兜を飾り、鯉のぼりも準備して、「よし、これで完璧」と思ったのも束の間。
本日の最大ミッション――“記念写真”が静かに、しかし確実に牙をむいてきます。
背景よし。光よし。配置よし。
あとは主役である我が子の笑顔だけ。
満を持してカメラを構える。
……が、ここからが長かった。
カメラを向けた瞬間、なぜか視線は明後日の方向へ。
「こっちこっち〜」と声をかけても、スッと外される目線。
おもちゃで気を引いても、なぜか今じゃないタイミングで笑う。
しかもシャッターを切った瞬間に真顔になるという、もはやプロ顔負けの“ずらし技”。
気づけば、片手に我が子、もう片方にカメラという謎のスタイルで奮闘することに。
冷静に見ると、なかなかシュールな光景だったと思います。
「初節句ってこんなに体力使うイベントだったっけ?」
そんなことを思いながらも、諦めずにシャッターを切り続けました。
そして――
ふとした瞬間。
奇跡のように、カメラ目線。
しかも、にこっと笑ったんです。
まるで「そろそろいいでしょ?」と言わんばかりのタイミングで。
その一枚は、これまでの苦労が全部報われるような、そんな写真になりました。
バタバタして、思い通りにいかないことも多かったけれど、
それも含めて今日という一日だったんだと思います。
きっと来年はもう少し動き回るようになって、また違う大変さがあるはず。
でも、こうして毎年写真を残していけば、その時々の成長や空気感がしっかり刻まれていく。
今日の一枚は、ただの記念写真じゃなくて、
「この時、こんなことで笑って、こんなことで困っていたな」という記憶ごと閉じ込めた一枚。
何年後かに見返したとき、
「この頃はカメラ全然見てくれなかったんだよな」なんて笑いながら話せたら、それだけで十分価値がある気がします。
初節句は、ちょっとした戦いでした。
でも、その先にはちゃんとご褒美が待っていました。
来年もまた、同じ場所で、同じように写真を撮ろう。
その時、どんな顔を見せてくれるのか――今から少し楽しみです。