
この日の朝寝も、なんだか名残惜しいまま終了。
「もう少し寝てくれたらな…」と思いつつ、気分転換も兼ねて、散歩がてら向かったのは
コメダ珈琲店。
平日の午前中ということもあり、店内はとても落ち着いた雰囲気。
ゆっくりと会話を楽しむ老夫婦。
静かにパソコンを開いて作業するサラリーマン。
それぞれが自分の時間を大切に過ごしている、穏やかな空間だった。
「今日は、いけるかもしれない」
そんな期待を少しだけ抱く。
我が子はベビーカーに乗せたまま入店。
しかしこの時点では、まだ目はぱっちり。
「これは寝ないパターンか…?」
そう思いながらも、ひたすらベビーカーをゆらゆら、ゆらゆら。
親の腕はじわじわと限界へ。
すると——
ようやく、寝た。
勝った。
心の中で静かにガッツポーズ。
そのまま約1時間、しっかり眠ってくれた。
この間に、親は久しぶりのランチ。
温かい食事を“座って食べられる”という、ささやかだけど貴重な時間を噛みしめる。
しかし——
その平和は、突然終わる。
目が開いた瞬間。
「キィヤァーーーー!!!」
店内に響き渡る、全力の奇声。
あの穏やかな空間に、一気に緊張が走る。
さっきまでの静けさが、嘘みたいに吹き飛んだ。
慌てて抱っこ。
「よしよし、大丈夫、大丈夫…」
なんとか落ち着かせることには成功。
「いけるか…?」と思い、そっとベビーカーへ戻す。
——置いた瞬間。
「キィヤァーーーー!!!(2回目)」
これはもう、ダメなやつだ。
潔く、退店を決意。
周囲への申し訳なさと、どうにもならない現実を抱えながら、静かに店を後にした。
帰り道。
我が子はというと、目をこすりながらシクシクモード。
どう見ても、まだ眠い。
「たぶん、本当はもう少し寝たかったんだろうな」
朝寝の名残、慣れない場所、タイミングのズレ。
いろんな要素が重なって、うまく眠りきれなかったのかもしれない。
本当はこのあと、どこかに寄って遊ばせるつもりだった。
でもこの様子じゃ無理だ。
結局、そのまままっすぐ帰宅。
静かなカフェ時間を夢見て訪れたはずが、現実はなかなか思い通りにはいかない。
それでも、1時間寝てくれただけでも十分ありがたい。
…とはいえ、「キィヤァーーーー!!!」の破壊力は忘れられそうにないけど。
次はもう少しタイミングを見て行こう。
いや、たぶんまた同じことが起きる気もするけど。
それも含めて、今だけの思い出。
そんな一日でした。