トムパパの好奇心日記

日常の中で見つけた小さな好奇心を、トムと一緒に楽しんでみませんか?

【パパ168日目】今日の帰り道で出会った、動かない決意と見守る強さ


今日も家への帰り道、何気なく歩いていると、少し先の歩道でしゃがみ込んでいる女性の姿が目に入りました。最初は体調が悪いのか、何か困ったことがあったのかと思い、思わず足を緩めて様子を見てしまいました。

よく見ると、その女性のすぐそばの地面に、小さな子どもが一人、うつ伏せで寝転がっていました。いわゆる「イヤイヤ」の真っ最中のようです。腕も足も投げ出したまま、完全に地面と一体化していて、まるで「ここから一歩も動きません」と全身で表現しているかのようでした。

何か嫌なことがあったのか、帰りたくなかったのか、それとも単に気分の問題なのか。理由は分かりませんが、子どもは一度も起き上がろうとせず、じっと動かないままです。

一方で、お母さんはというと、子どものすぐ横にしゃがみ込み、特に声をかける様子もなく、ただ静かに見守っていました。無理に起こすこともなく、抱き上げようとするわけでもなく、ただ同じ高さでそばにいる。その姿はとても落ち着いていて、慌てる様子はまったくありませんでした。

周囲の視線もあるだろうし、急いでいる日であれば焦ってしまいそうな場面です。それでもそのお母さんは、まるで日常のひとコマのように、どっしりと構えていました。その姿からは「慣れているな」という印象を強く受けました。

きっとこれまでにも何度もこうした場面を経験してきたのでしょう。最初の頃は戸惑ったり、焦ったり、どう対応すればいいのか分からなかったかもしれません。でも経験を重ねるうちに、無理に動かそうとしても逆効果になることや、子どもが落ち着くまで待つのが一番早いことを体感してきたのだと思います。

子どもにとっては、その瞬間の気持ちがすべてです。大人から見れば小さな出来事でも、本人にとっては大きな感情の波。言葉で整理できない分、体全体で表現するしかありません。そして、その感情の波が過ぎるのを、ただ静かに待つという選択をしているお母さんの姿は、とても印象的でした。

通り過ぎるほんの数秒の出来事でしたが、妙に心に残りました。親としての余裕というか、経験からくる落ち着きというか、そういったものがにじみ出ていたからかもしれません。

これから先、きっと自分も同じような場面に出会う日が来るのだろうと思いました。外で突然動かなくなったり、寝転がったり、泣き出したり。そんなときに焦らず、あのときのお母さんのように、静かにそばで待てるだろうかと考えさせられました。

育児の正解は一つではありませんが、「ただそばにいる」というシンプルな関わり方の大切さを、今日の帰り道で改めて感じた気がします。

日常の中のほんの一場面。でも、親の姿勢や子どもとの向き合い方を考えさせてくれる、そんな印象的な出来事でした。