
最近の我が子は、新しい技を覚えました。
それが「ブー」です。
唇を震わせながら、空気を吐き出すあの技。
「ブーーー」と、なかなかの音量で披露してくれます。
最初に見たときは、「お、かわいいなぁ」くらいの感想でした。
しかし、この技、なかなかの頻度で発動します。
抱っこしているときも、ブー。
少し離れて見ているときも、ブー。
目が合った瞬間にも、ブー。
まるで、「パパ、見てる?」と言わんばかりのタイミングです。
しかも不思議なことに、この技、ママにはあまり発動しないようなのです。
ママが抱っこしているときは、比較的おとなしい。
しかしパパが抱っこすると、すぐに「ブー」。
これは…
もしかして…
パパ、なめられている?
そんな疑念が頭をよぎります。
もちろん機嫌が悪いわけではありません。
泣くわけでもなく、むしろニコニコしながら「ブー」。
落ち着いているときも「ブー」。
眠そうなときですら「ブー」。
もはや感情表現というより、日常会話の一部のようです。
「おはよう」の代わりにブー。
「こんにちは」の代わりにブー。
「今日もよろしく」の意味でブー。
…いや、さすがにそれは考えすぎかもしれませんが。
ただ、よく観察していると、こちらの反応を楽しんでいるようにも見えます。
パパが「ブーされた!」と笑うと、さらにもう一度ブー。
こちらが真似して「ブー」と返すと、嬉しそうにまたブー。
これはもう、コミュニケーションです。
思えば、こうして一つ一つの仕草が増えていくのは成長の証。
以前はただ泣くか笑うかだった我が子が、今は「ブー」という技を使って
意思表示(?)をしているのかもしれません。
それにしても、なぜパパ限定なのか。
パパはリアクションが大きいから?
遊んでくれる人だと思われているから?
それとも単純に、唇の震えが面白い顔をしているから?
理由は分かりませんが、少なくとも嫌われているわけではなさそうです。
むしろ、構ってほしいサインなのかもしれません。
そう考えると、少し嬉しくもなります。
ブーとされるたびに、
「またやってるな」と笑い、
「はいはい」と返し、
気づけばこちらも同じように唇を震わせている自分がいます。
完全に影響されています。
そのうち家族全員で「ブー」会話が成立する日が来るのかもしれません。
朝起きて「ブー」、
ご飯前に「ブー」、
寝る前に「ブー」。
…ちょっとした異文化コミュニケーションです。
しかし、こういう何気ない瞬間も、きっと後から振り返れば貴重な時間。
今しか見られない表情、今しか聞けない音。
育児は大変なことも多いですが、こういう小さな出来事があるからこそ、
日々が少しずつ楽しくなっていきます。
今日も我が子は、こちらを見ながら唇を震わせます。
「ブー。」
はいはい、今日も元気で何よりです。