トムパパの好奇心日記

日常の中で見つけた小さな好奇心を、トムと一緒に楽しんでみませんか?

【パパ145日目】腕をまくられた瞬間、すべてを悟った我が子

学習能力の高さというのは、こういうところで発揮されるのかもしれません。親としては誇らしいような、でもできれば別の場面で発揮してほしいような、なんとも複雑な気持ちになる出来事がありました。

我が子の予防接種に行ってきました。以前の予防接種では、針を刺された瞬間に「人生最大の悲劇でも起きたのでは?」という勢いでぎゃん泣きしていた我が子。あの時はまだ何が起きたのかもよく分からない様子で、ただただ突然の痛みに驚いて泣いている、という感じでした。親としても「そりゃ痛いよね」と共感しつつ、でも成長の一歩だと言い聞かせながら見守っていました。

そして今回。再びやってきた予防接種の日。こちらとしては「前回のこと覚えてるのかな?」「いや、まだそんなに記憶ないかな?」などと、半分実験のような、半分ドキドキの気持ちで向かいました。本人はというと、家を出る時点ではご機嫌そのもの。ベビーカーに揺られながら、周囲をきょろきょろ観察し、いつも通りの散歩気分です。これなら大丈夫そうかな、なんて淡い期待を抱いてしまいました。

ところが病院に入った瞬間、様子が少し変わりました。急に周囲をキョロキョロと見回し、落ち着きがなくなります。いつもと違う空気を感じ取ったのか、それとも記憶の奥底に何かがよみがえってきたのか。抱っこしていても、なんとなく体に力が入っているのが分かります。「おや?」と思いながらも、まだこの段階では泣いてはいません。

 

そして名前を呼ばれ、診察室へ。先生にあやしてもらいながらも、どこか警戒モード。いよいよ台の上に乗せられた瞬間、表情が固まりました。さらに看護師さんが優しく腕をまくろうとした、その瞬間です。

ぎゃああああああ!

まだ針は見えていません。もちろん刺されてもいません。ただ腕をまくられただけ。それなのに、まるで「これから起きる未来をすべて理解しています」と言わんばかりの全力のぎゃん泣き。こちらが思わず「早い早い!まだ何もしてない!」とツッコミたくなるタイミングです。

でも、その姿を見ながら思いました。これはもう完全に学習しています。前回の流れを覚えているんです。病院に来る→台に乗る→腕をまくられる→痛いことが起きる。この一連の流れを、しっかりとインプットしていたのでしょう。まだ小さいのに、こういう因果関係を理解しているのかと驚かされました。

針を刺される前から泣くというのは、ある意味では予測能力がある証拠。未来を予測して感情が動いているわけです。これは立派な成長。いや、確かに成長なんですが……できればもう少し楽しいことを予測してほしいものです。「ミルクの準備の音がしたら笑顔になる」とか、「お風呂の前にテンションが上がる」とか。痛いイベントだけしっかり覚えているのが、なんとも人間らしいというか、ちゃっかりしているというか😅

結局、その後は予定通り注射が行われ、さらにボリュームアップした泣き声が診察室に響き渡りました。しかし、終わった後はケロッとした顔で抱っこされ、まるで何事もなかったかのように落ち着きます。この切り替えの早さもまた成長の証なのかもしれません。

それにしても、痛い経験というのは本当によく覚えているものです。大人でもそうですよね。熱いものに触った経験、転んだ経験、苦手な食べ物。こういう記憶はなぜか鮮明に残ります。我が子も同じで、小さな体ながらしっかりと学び、次に備えているのでしょう。

親としては「そんなに覚えなくてもいいのに」と思いつつも、その学習能力の高さに感心してしまいました。これからもいろんなことを覚えていく中で、楽しいことや嬉しいこともたくさん蓄積していってほしいなと思います。そして、いつか予防接種の日にも「終わったら抱っこで安心できる」というところまで学習してくれたら嬉しいものです。

とはいえ、次回の予防接種もきっと同じ流れになる予感しかしません。病院に入った瞬間に警戒し、腕をまくられた瞬間にフライングぎゃん泣き。学習能力の高さが、またしても発揮されることでしょう。嬉しいような、ちょっと困るような。でも、そんな姿も含めて成長の記録として、しっかりと心に残しておきたいと思います😊