
パパ120日目。
久しぶりに仕事へ行ってきました。
朝、家を出るだけで少し緊張。体調を崩してからしばらくぶりの現場復帰。気持ちは「いける」と言っているのに、体は正直でした。
重い。
とにかく体が重い。
階段を上がると足ががくがく。
立ちっぱなしの時間が続くと、ふくらはぎが小刻みに震える。
「あれ、こんなに体力なかったっけ?」と心の中で苦笑い。
でも、仕事が始まればやるしかない。
頭を切り替えて、一つひとつ丁寧に。
久しぶりだからこそ、いつも以上に慎重に。
終わった頃には、達成感よりもまず「無事に終わった…」という安堵感。
今日は100点じゃなくていい。完走できたことが合格点。
そして帰宅。
玄関を開けた瞬間、聞こえてきたのは――
「あー!」「うー!」「あうー!」
以前のような全力の泣き声ではなく、明らかに“声で何かを伝えようとしている音”。
顔を見ると、こちらをじっと見つめながら、さらに「あぶー」「うきゃー」と続く。
歓迎されている…のか?
少なくとも苦情ではなさそう。
思わず頭に浮かんだのは、野原ひまわり。
あの独特の赤ちゃん語。意味はわからないのに、感情だけはやたら伝わってくるあの感じ。
でも、今日はちょっと違った。
以前は「寝る」か「泣く」かの二択だった我が子に、
いつの間にか「しゃべる」という新機能が追加されている。
しかも、ただの「あー」じゃない。
抑揚がある。タイミングがある。
こちらが「そうかそうか」と返すと、間を置いてまた「あうー」。
……会話、してる?
もちろん意味はわからない。
でも、確実に“やりとり”になっている。
4ヶ月。120日。
たった120日で、人はここまで変わるのかと驚く。
最初は小さくて、ただただ守る対象だった存在が、
少しずつ意思を持ち、表情を持ち、声を持ち始めている。
泣くことしかできなかったあの頃から、
笑い、見つめ、そしてしゃべるようになった。
体は正直ボロボロ。
足はまだ少し震えている。
でも、あの「あうー」を聞いた瞬間、全部どうでもよくなった。
今日も無事に終わった。
そして、我が子はまた一歩、成長している。
120日。4ヶ月。
この調子で、どうかスクスクと。
パパは足を震わせながら、でも全力で伴走します。