
――前回の記事の続きとして知っておきたい、命を守る知識
前回・前々回の記事では、街角で「お餅!」と叫ぶ小さな子どもの姿をきっかけに、子どもは何歳からお餅を食べてよいのか、そして安全に食べるための工夫について調べてきました。
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しかし、どれだけ注意していても、事故のリスクを完全にゼロにすることはできません。
特にお餅は、粘着性が高く、喉に貼りつきやすい食品として、毎年年末年始に窒息事故が多発していることが報告されています。(jrc.or.jp)そこで今回は、「もし実際にお餅が喉に詰まってしまったらどうすればいいのか」という、避けては通れないテーマについて調べました。
この記事では、日本赤十字社や医療機関などが示している公式な救急対応に基づいた対処法だけを取り上げ、推測や自己流の方法は一切含めていません。
✅ 対処法①:まずは「詰まり方」を見極める
餅が喉に詰まったとき、最初に行うべきことは、今どのような状態なのかを正確に判断することです。
日本赤十字社によると、気道が完全に塞がっている場合、次のような症状が見られます。
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声が出ない
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咳ができない
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呼吸ができない
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顔色が青白くなる
これは「重度の気道閉塞(窒息)」の状態で、すぐに応急処置が必要とされています。(jrc.or.jp)
一方で、強く咳き込んでいる場合は、体が自力で異物を排出しようとしている状態です。この場合、無理に背中を叩いたり、口に手を入れたりしないことが重要だとされています。(kidshealth.org)
✅ 対処法②:背部叩打法と腹部突き上げ法を行う
呼吸ができず、声も出ない状態であれば、直ちに応急処置を開始します。
● 背部叩打法
日本赤十字社が推奨している方法のひとつです。
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本人をやや前かがみにさせる
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肩甲骨の間を、手のひらの付け根で力強く叩く
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これを数回繰り返す
この方法は、叩いた衝撃で気道内の異物を動かし、外へ出すことを目的としています。(jrc.or.jp)
● 腹部突き上げ法
背部叩打法で改善しない場合に行われる方法です。
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被害者の後ろに回り
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おへその少し上を両手で押さえ
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内側かつ上方向に、素早く押し上げる
肺の中の空気を一気に押し出すことで、詰まった餅を外へ出す効果が期待されます。(jrc.or.jp)
なお、腹部突き上げ法は内臓に負担がかかる可能性があるため、実施後は必ず医療機関を受診することが勧められています。(jrc.or.jp)
✅ 対処法③:応急処置と同時に救急要請を行う
餅が詰まって呼吸ができない状態は、一刻を争う緊急事態です。
日本赤十字社や医療機関では、応急処置を行いながら同時に119番通報を行うことを強く推奨しています。(hopkinsmedicine.org)
また、一時的に餅が取れた場合でも、喉や気道に傷が残っている可能性があるため、必ず医療機関で診察を受けるべきとされています。(kidshealth.org)
まとめ:前回の記事と合わせて知っておきたいこと
前回の記事では、
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お餅を安全に食べる工夫
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年齢や発達段階の重要性
について触れました。
そして今回の記事では、**「それでも起きてしまった場合の対処法」**を扱いました。
✔ 防ぐ知識
✔ 起きたときの知識
この両方を知っておくことが、命を守ることにつながります。
お餅は日本の大切な食文化です。
だからこそ、正しい知識を持ち、安全に楽しみたいものですね。